保護:飼い主さん以外

保護をして頂けたこと、まずは本当によかったです…
生命を繋いでいただく勇気のある行動に頭が下がります。
お困りのことがたくさんあるかと思い、長い記事になってしまいましたが
まずはフローチャートだけでもご確認いただければ幸いです

この記事で分かること
  • 全体の流れ
  • 状況に応じた対応
  • 生命を繋ぐための手段
  • 警察への届け出
  • 情報発信等

フローチャート

迷子の飼い鳥?

イラスト:文鳥デイズさん

インコであれば目立つカラーをしていて分かりやすいですが
ヒナの場合は一見すると、特にフィンチ類だと分かりづらいかもしれません

近くで親鳥が鳴いていたり
野鳥の巣立ちヒナを誤って保護してしまう場合も後を絶たないためご注意ください

ワカケホンセイインコ/写真:photoAC

現時点で国内で唯一野生化・定着しているインコは
過去の事故で大量に逃げてしまった「ワカケホンセイインコ」1種類のみで、関東を中心に生息しています
大きさ、姿は特徴的で分かりやすいかと思います
しかしショップから購入した飼い鳥が迷子になっている場合もあり難しいところですが
群れではなく1羽でいる、人慣れしているかを判断基準にしてください(人の言葉を覚えている場合もあります)

レース鳩ではない一般的な飼い鳥の場合は足環がついている方が珍しいですが
販売店の方針などで足環がついている場合もあります
足環の番号は、飼い主さんの証明になる重要な情報になります
飼い主さん探しの際はなりすましなどを防ぐため、SNSや投稿サイトへは足環の番号は伏せ、
警察へは拾得届の際に伝えておきましょう

ペットとして飼われているハトも居ますが
レース鳩の可能性が高いです
以下のガイドラインに従ってください

グレーの身体に赤い尾羽が特徴の大型インコ、ヨウムについては
ワシントン条約にて「サイテスⅠ類」に分類されているという理由から
他の迷い鳥を保護した場合と事情が変わってきますので、以下の記事を必ずご確認ください。

そのまま保護できるか?

迷子のペットは拾得物として警察へ届け出をしましょう
当日行けなくても必ず7日以内に届け出をしてください
※拾得者への権利が失効されます

迷子のペットは遺失物として扱われ、警察へ拾得物として届け出る必要があります
ご自宅に連れて帰るのも難しい場合は警察署へ拾得物として届け出をしていただき、
そのまま引き渡しの流れになります
警察では病院へ連れていったり、飼い主さん探しをしてもらえるわけではありません
できましたら飼い主さんへ繋がるよう、迷子情報サイトへの登録とSNSの発信をお願いします

一時的・短い間なら保護できるという場合は
飼い主または代理保護主が見つかるまでの間に生命を繋ぐため
最低限必要な餌・水、状況に応じて保温、再迷子を防ぐことをお願いします
可能な範囲で飼い主さん探しをしましょう

飼い主が見つかるまでの間に生命を繋ぐため
最低限必要な餌・水、状況に応じて保温、再迷子を防ぎましょう
迷子のペットは遺失物として扱われ、警察へ拾得物として届け出る必要があります
可能な範囲で飼い主さん探しをしましょう

飼い主さんが必死に探してる可能性があります
迷子のペットは遺失物として扱われ、警察へ拾得物として届け出る必要があります
飼い主が現れなくても、保護された方に権利を譲渡されるまでは3ヶ月の期間があり
正式に飼い主になるには警察で然るべき手続きを行わなければなりません

元気そうか?

緊急性はありませんが、寒い時期は暖かくしてあげましょう(保温)
脇をあげて開口呼吸をしている場合は
暑がっている/緊張・興奮などが考えられます

膨らんで動かない場合は
単純に寒い場合と、飢えなどによる衰弱も考えられます
保温をしても様子が変わらず、何時間もエサが食べられないような場合は病院へ

カラスなどに襲われた可能性も
ちょっとした怪我でも命取りになることも
保温・なるべく暴れないよう通気性のある小さめの容器に入れ
可能な限り鳥が診られる病院へ

状況によりそのまま警察へ届け出
緊急性が高ければ先に病院へ!
※領収証は捨てずに保管しておきましょう

エサは食べられるか?

鳥は身体の構造上、丸1日食べないだけでも生命に関わります
まずは安全な場所で、充分なエサと水を与えてあげましょう

こちらでご紹介しているのは一般的な飼い鳥(インコ・フィンチ)の成鳥に共通のエサ(シード食)についてです
自力で餌が食べられないような生後間もない幼鳥、猛禽類・鳩・ごく一部の花蜜食のインコ・そして昆虫食の鳥の食性には対応しておりません

水道水を少量用意して与えましょう
自力で飲めないような場合
ブドウ糖液(なければスポーツドリンク)をクチバシの端へ1滴垂らします
水道水しか用意できないときも同じ方法で与えてあげてください
口の中に無理に流し込むことは避けてください

飲水・食事が取れていない場合はカロリーや電解質を摂れるポカリスエットなどがオススメ
逆にOS-1などの経口補水液は塩分が高く、発汗の水分を補う目的のものなので不向き

非常時であれば生命を繋ぐために一時的に専用品以外を与える必要もありますが
鳥にとっては有毒なもの、中毒になり即命に関わるものも!

絶対に与えてはいけない代表
  • アボカド
  • ネギ類
  • 生の豆類
  • 果物の種
  • モロヘイヤ
  • コーヒー
  • チョコレート

人向けの加工食品は鳥にとっては危険なものも多く栄養バランスが取れず
本来食べさせるべきではありませんが、緊急時はやむ負えない場合もあります
体格・必要に応じ喉に詰まらせないような大きさに小さく砕くなどして与えましょう
ただし、食べ慣れないものは食べない場合も多いです
なるべく早く専用餌(シードミックス)を用意しましょう

人間向けのもの一例
  • パンくず(あくまで応急的)
  • 生米(硬いので小型には砕いて)
  • オートミール
  • 雑穀ご飯の素(乾燥雑穀)
食べられるもの
  • 小松菜
  • 青梗菜
  • 豆苗
  • リンゴの果肉(種は有毒)
  • バナナ

ペットショップ以外にもホームセンターであればほぼ確実に置いてあります
ドラッグストア、大型スーパーなどでも入手できる場合が多いです
アワ・ヒエ・キビなどがミックスされたものが基本のものです
専用ペレットは消化によく栄養バランスに優れていますが
そのペレットを元々食べ慣れていない個体は全く食べない可能性が高く
開封後に日持ちもしないためシードが無難です

シードはあくまで主食となり、必要な栄養が不足してしまうため
長期的な保護となる場合は+αで青菜(基本は小松菜・青梗菜・豆苗)も与えましょう

餌の大きさに注意

専用餌といっても種類や個体差により鳥の大きさはさまざまで、状態によっても食べられる大きさには差があります。
ペットショップなど、詳しい人に聞ける
もしくはパッケージに適応鳥種が書いてあればいいのですが
▼餌の大きさの参考写真

保温のしかた

一般的な飼い鳥は基本的に寒さに弱く
冬場・羽根を膨らませている・怪我をしているなどの場合は保温をするのが基本です
昼間は暖かくても、季節の変わり目など寒暖差が激しい場合も注意が必要です

保温の基本

本来寒さは苦手な鳥ですが、簡単に30℃を超すような真夏の気候なども熱中症の危険があります
保温が必要が無い場合もありますので、判断に迷うような場合はお近くの病院や相談窓口へご相談の上指示を仰いでください
エアコン・扇風機などでの冷房が入っている場合、直接風に当てないようお気をつけください

屋内であればエアコンや床暖房、電気ストーブなどがある場合は部屋ごと暖めるのが無難です
冬場は湿度が低くなりがちなので、濡らしたバスタオルを干すのが手軽です
鳥は呼吸器が大変繊細にできており、石油ストーブでは中毒死する場合があり大変危険です
加湿器を使う場合も同様の理由でアロマオイルなどは使えません

体調不良時の保温は約30℃といわれていますが、専用の保温器具や温度計もない状態で一定の温度を保つのは大変難しいです
少し暖かい25℃以上を目指して、鳥の様子を見ながら必要に応じて保温をします
室内で直射日光、外の風や夏場の冷房などが直接当たるような場所は避けましょう
冬場であれば厚手の毛布をかけるだけでも違います(通気性は確保しましょう)

身近なものを使って保温

いずれの場合も鳥に熱源が直接触れないようにしましょう!
低温でも同じ場所で長時間触れていると低温やけどを起こす場合があり、鳥の小さな身体には命取りになります
暑がっていないかなど、鳥の様子をこまめに確認ながら調節していきます

タオルや新聞紙でしっかり包み、ケースの下からまたはケース内、または側に置いたり横に立てかける(転倒させないように注意)

ホット専用のペットボトル(オレンジ色のキャップや)は耐熱温度85℃までです
間違っても沸かしたての熱湯を注がないよう注意!
水を先に入れてからお湯を注ぐと温度調節がしやすいです
膨張するので、満タンに入れないようにしましょう
表面が露出しないようタオルや新聞紙を巻いて、ゴムなどでしっかり留めて使います
靴下を2重重ねて包む方法も!

使い捨てカイロの場合は酸素を使って発熱するものなので、鳥の入っているケースに直接入れてしまうと酸欠になる恐れがあります!ケースの外側(ケースの下から)から使いましょう
状況によっては大変高温になる場合もあるのでご注意ください

ぴいちゃん工房さんから
より丁寧な解説の保温に関する記事

鳥が診られる病院へ

鳥が診療できる病院は少ないです
鳥を診ることのできる病院リストを参考まで

警察へ7日以内に拾得物として届け出をし、飼い主が現れた場合
保護にかかった費用を請求することができます
飼育用品のレシートや病院の領収証は捨てずに保管しておきましょう

警察へ届け出

飼い鳥を保護したら、拾得物として警察へ届け出をしましょう!
7日以内に届け出をしないと、拾得者としての権利が失われます。

迷子のペットについては遺失物法が適用されます。
拾得者の権利については飼い主が見つかった場合に、見つかるまでにかかった費用(飼育用品、治療費など)を請求する権利
そして飼い主が現れないまま、公告してから3ヶ月経過した後に正式に引き取る場合の権利も含まれます。

届け出自体は交番・警察署のどちらでも構いませんが
自宅で保護できず、そのまま警察へ引き渡しをされる場合は
環境面で署内での保護がより確実となる警察署へ届け出をして頂けますと
生存確率が上がる場合があります。

SNS発信・投稿サイト登録

飼い鳥を保護したら、拾得物として警察へ届け出をしましょう!
7日以内に届け出をしないと、拾得者としての権利が失われます。

なりすまし対策として、足環の有無のみに留めて番号は伏せましょう

飼い主が現れた場合には届け出をした警察署を通すことになりますが
はっきりと分かる特徴(足環の番号や「○○」と喋るなど)を発信してしまうと、
飼い主以外の第三者であってもなりすましが出来てしまう可能性があることをご留意ください
そういった理由で写真についても警察から指導(ご協力のお願い)を受ける場合がありますが
拡散力が落ち、見た人の記憶に残りづらい・飼い主の目に届かない可能性が高まります
保護主さんに各自でご判断の上で発信していただくことになります

TwitterやSNSでの発信は不特定多数の目に入るため、拡散する中で飼い主に繋がる可能性があります
また、積極的に拡散に協力してくださる方も居ます

リプライやDMなどでのトラブルを防ぐためのご提案です
これにより必ずしも回避できるというものではありませんので参考の一助としてお考え下さい
LOSTPET.jpさんで情報登録の上、発信の際にURLを添付し
設定でリプライ欄を閉じた上でご連絡はこちらへ、と誘導することもできます
LOSTPET.jpさんでは投稿へのメッセージについて
公開(誰でも見られる)/非公開(投稿主とコメント主のみ)と選択することができます

迷子動物投稿サイト

LOSTPET.jpさんを筆頭に、有志による投稿サイトが複数存在します
流れてしまうTwitter・SNSと違い検索や地域による絞り込みができ、
飼い主側、保護主側お互いが探しやすいのが強みです
それぞれのサイトの利用方法・規約に従ってご活用ください

定型文作成ツールをご活用ください

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